|
|
 |
 |
 |
 |
 |
出版社:メジカルビュー社
編 集:麻野井英次
ジャンル:循環器系
判 型:B5
発行年:2008年
ISBN:9784758301862
税込価格:8,400円
|
 |
|
 |
| 序 文 |
従来,睡眠医学や呼吸器領域で問題になっていた睡眠時無呼吸症候群が,最近,多くの循環器疾患の発症や増悪を助長する個別病態の1つとして注目されるようになった。実際,高血圧,心筋梗塞,脳血管障害,突然死,あるいは心不全や不整脈などの循環器疾患患者において,高頻度に睡眠時無呼吸が検出されている。この背景には,携帯用の長時間酸素飽和度測定装置や簡易ポリグラフィーなどの工学的計測技術やコンピュータ解析の進歩があり,睡眠時無呼吸の一次スクリーニングが容易になったことが大きい。本症候群は一旦診断されれば,有効な治療手段を講ずることができるため的確な早期診断がきわめて重要である。
本症候群は多くの循環器疾患に共通するリスクと多彩な病態を特徴とする。例えば,閉塞性無呼吸では心臓への著しい過負荷が心肥大,心不全,心筋虚血,不整脈の原因となる。中枢性無呼吸では閉塞性に比べ呼吸筋や循環動態に及ぼす直接的影響は軽いが,低酸素血症,交感神経活動や中枢性二酸化炭素化学反射の亢進が問題となる。無呼吸に伴う交感神経活動の亢進には睡眠中の心筋虚血や不整脈の発生,高血圧の発症および体液貯留を助長し心不全を増悪させるなどがある。
睡眠時無呼吸症候群と循環器疾患とのかかわりについて,最近多くの情報が蓄積しているにもかかわらず,睡眠時無呼吸を循環器臨床の立場から体系的にまとめたものはほとんどないのが現状である。以前,メジカルビュー社の雑誌「Heart View」で取り上げた循環器領域に関連した睡眠時無呼吸の特集が大変好評であった。そこで,睡眠時無呼吸の基本的な病態生理から循環器臨床さらに関連領域をふくめて,循環器領域における睡眠時無呼吸症候群の意義をより体系的に理解できるように,単行本をつくることとした。本書は,循環器医療に携わる医師や検査技師,この領域に興味をもつ呼吸器,睡眠医学,生体医工学などを専門とする方々に役立つことを意図している。
それぞれの項目は,現在わが国でこの領域において精力的な研究を行っている第一線の研究者に分担していただいた。この領域は進歩が速いため,今後も新たな方法論や知見が登場すると思われる。また出版を急いだためいくつか不備があることをお断りしたい。例えば,用語の統一の問題である。現在,中枢性無呼吸と中枢型無呼吸のいずれも使われているが,病態の複雑さからパターン化できない要素もあり,今回は日本睡眠学会の用語にしたがって中枢性に統一した。睡眠時無呼吸は関与する領域が広汎であるため,今後関連する学会が協力して用語を統一していく必要があると思われる。また,記述内容において章により多少重複がみられる。重要な内容が繰り返されることはやむをえないが,各章ごとに内容が完結しどこから読み出しても一定の理解が得られるように編集したためでもある。出版まで十分な時間を割けなかったことや浅学のために見落とした誤謬もあるかもしれない。読者諸兄の御叱咤を賜れば幸いである。
最後に,多忙ななかで短期間に原稿をまとめていただいた執筆者各位に厚く御礼申し上げる。また,企画から出版までたいへんお世話になったメジカルビュー社の高橋範子,吉田富生両氏には,この場を借りてお礼申し上げる。
平成20年8月
|
|
 |
| 主要目次 |
|
第1章 |
|
睡眠時無呼吸症候群の循環器疾患へのインパクト |
|
第2章 |
|
歴史と現状を知る |
|
第3章 |
|
呼吸と睡眠 |
|
第4章 |
|
睡眠時無呼吸症候群の分類と病態 |
|
第5章 |
|
疫学 |
|
第6章 |
|
診断ー睡眠時無呼吸障害を見逃さないためにー |
|
第7章 |
|
循環器疾患と睡眠時無呼吸症候群 |
|
第8章 |
|
関連病態 |
|
第9章 |
|
治療(適応・有効性・問題点) |
|
第10章 |
|
予後と社会的影響 |
|
第11章 |
|
循環器疾患における新しい睡眠医学の動向 |
|
|
|
|
|
|
|
索 引 |
|
|
 |
| Copyright(C)
2001 MedicomPS.All rights reserves. |
|
 |
 |
 |
 |
|